ウロコポリス

やさしいインターネット

こどもの顔は誰の顔

友人知人にこどもがいてもおかしくない年齢になり、
FacebookInstagramは少しスクロールすれば、
ほぼ必ずあどけない写真が出てくる。
大好きなんだなぁ、愛されているんだなぁと、
写真を見ている分にはほのぼのするけれど、
そのお母さんやお父さんのアイコンが
こどもの顔になっているのは、少し気になる。

他に思っている人はいないかと思って調べたら、
やはり何人か書いている人がいた。

ltcmdr927.hateblo.jp 

逆に、「使っている人」の意見としては

アイコンに子供の写真を使う理由については、SNSで繋がりのある友人・身内に子供を見せたいという思いで使っています。ただそれだけの理由なんですが、見る人から見たら「子供の肖像権侵害」や「子供の意思侵害」、はたまた「意味不明」にみえるようです。うちの子もその方の子もまだ年頃には至っていないので、「もしかすると将来嫌に思われるのかなぁ」とその時は話していたのですが、でも「自分の顔よりも身内には子供の顔の方が喜ばれるよね」とも思わず話し込んでしまいました。

SNSで子供の写真をアイコンに使うのは有り?無し? | おたくま経済新聞 

というものもあった。

まだこどもがいないから、ちょっと遠くからみているフシもある。
誰かわからないとか、セキュリティが、
とか、プライバシーが、とかは、ちょっとおいても、
どちらかといえば
「こどもって誰のものなんだろう」という語り尽くされた疑問がここにもある。

親のものでしょう!という回答があるだろう。わかる
ペットの写真をアイコンにしている人もいるじゃない。わかる
自分の描いた絵も、こどもみたいなものだよ、という人。わかる

わかるよ!

でも、でも、こどもは一人の人間だよね?
いくら、親がすべて面倒をみていても、四六時中一緒でも、
こどもと親は、別の人。そして、こどもも大人になる。
(こどもが大人にならないことを心底のぞんでいる親はいないと思う)

SNSの自分のアイコンは「顔」だから、
いちばん特別なものをのせたい人も多いだろう。
だから、自分の大事な犬や猫や鳥やトカゲや、得意のイラストや、
あるいは、自分の一番かっこいい表情を選ぶ。
SNOWや、ビューティープラスを使う。


こどものいい写真がたくさん残っていれば、
きっといつかうれしいと思うだろう。
SNSで知りあいだけに見える範囲でのせるのは、
いまの時代はもういいのかもしれない。
(不特定多数にどこにいたかわかるかたちでのせているのは、
見ている方がハラハラするし、それとなく言うこともある)

でも、もしこどもを一人の人として尊敬して、
立派な一人としてあつかうとしたら、
それは、自分の「顔」にしてはいけないんじゃないかなぁと、私は思う。

 「こどもができたらわかるよ」って言われるかもしれない。
「いまはわからなくてごめんなさい」って答えるしかないけれど。
モンスターペアレンツとかも、もしかしたら、同じ由来の問題なのかもしれないなぁ。

 

随筆・ザの人とインターネット

随筆・ザの人の思い出

 

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インターネット・アーカイブよりスクリーンショット

その昔、っていうほど昔ではないけれど、

日本のインターネットには「ザ・BBS」というサイトがあって、

そのなかに「随筆・ザの人」もあった。

それなりにユーザ数もいたから、知っている人もいるだろう。

 

日記とか絵とかを載せる受け皿として、2002年から8年までの6年間、

案外いろんなことが起きていた。

オフ会も頻繁で、子供ができて結婚した人もいたのだ。

世話したつもりはないかもだけれど、自分も相当お世話になった。

というか、もう一人の自分がそこにはいて、住処のようなものだった。

 

10年近くたち、いまのインターネットは住みよい環境だろうか。

 

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